物理学科の学生なら「エルミート性」という1枚のノートの中に「物理量(質量や速度)とは何か」まで書くかもしれません.「物理� ��は観測にかかるものなので固有値は実数になる」という話があるからです.「ユニタリー行列」という1枚のノートには数学科の学生なら乗法について群をなすことを書くかもしれません.が,物理学科の学生ならローレンツ変換の話を書くかもしれません.特殊相対性理論はミンコフスキー空間の直交変換とみることができるからです.
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理系での勉強方法に効率を求めるなら,手を抜いて楽をしようという受身の態度をこそ!まずは改めるべきです.「既にまとめられたものを使えば良い」などという,あなた任せの態度では先人を追い越すことはもちろん,先人に並ぶことすらできません.既にまとめられたものが信用できない場合もあります.ちなみにメーカー(企業)の研究所員にとっては既成概念を疑ってかかることも仕事の一部です.
1ヶ月で2枚しかノートが作れなくても大学の4年間では96枚!大学院入試を受けるとき,あなたは凄い秀才になっています.騙されたと思って「まとめノート」を作ってみましょう.良い本からノートを作るときは項目ごとに自分の言葉で 表現し直してみるだけで良かったりもします.
「まとめノート」作りにパソコンを活用するのもひとつの方法です.TeX(テフ)なら数式も綺麗に書けます. いろいろな処理系があります.私自身は長い間UNIX(ユニックス)というOS上のLaTeX(ラテフ)というTeXを愛用していましたが,時代遅れになり,Windows XPの後に,Windows 7上のLaTeX2e(ラテフ・ツー・イー)を使うようになりました.LaTeX2eの本としては下記がお勧めです:
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奥村晴彦:[改訂第5版]LaTeX2e美文書作成入門 |
DVD-ROMが付属しています.Windows 7には問題なくインストールできることを確認しました.以下に「テーラー展開」と題したA4版の1枚を例示します.
マウス右ボタンで「対象をファイルに保存」して,Lhaplus(ラプラス)とかで解凍します."Shift_JIS","UTF-8"は符号(エンコード)の違いです.コード変換ソフトはフリーのものがネット上で入手できます. 図はいずれの例でも"eps"ファイルを取り込む旧来の方法で扱っています. "Mathematics_taylor.tex"がLaTeX2eのソースで,"Rolle.eps"を読み込んでいます."Mathematics_taylor.pdf"が処理系の出力で,プリント(印刷)可能です."Rolle.
どのように私は敷物をrstrechんeps"(epsファイル)はAdobe(アドビ) Illustrator CS3で作成しました.2012年現在はCS5が出回っています.TeXでまとめノートを作る場合は ノート1枚につき,ひとつのフォルダを作ることになります.TeXworksのショートカットをデスクトップに作るなどしてTeXのソースを開きます.
1枚(両面)じゃなくて1ページ(片面)じゃないかって?…「テーラー展開」という2ページで1枚を作っても全く問題ありません.上に掲載した例はLaTeX2eでどんな感じのノートが作れるかを例示しているだけで,テーラー展開の具体例が不足するなどしています.TeXでは文や図,表を沢山書くだけで勝手にページ数が増えますが,改ページしたい所で"¥newpage"と書くと,そこで改ページできます.そこまでに書いた図や表を出力してから改ページさせたいときは"¥clearpage"と書きます.詳しくは奥村先生の本を見て下さい.TeXでまとめノートを作ることは負担大ですが,後で修正することを思� ��と,手書きより有利です.
ノートをA4サイズでプリントする場合は穴を開けずに保存できる透明なポケット用のバインダー(KOKUYO,ラ-320など)に入れて管理するのもひとつの方法です. 追加のためのポケット(ラ-380NMなど)も売られています. プリントした2ページを入れた1枚のポケットが分類差し替えの単位になります.2ページ目を「テーラー展開の具体例」のように別扱いしてもいいし,2ページ目の具体例は手書きで,別々に差し替えたりでもOKです.まとめノートでは自力で知識を整理,集約し,項目(内容)ごとの1枚を分類差し替えできるかが大切なだけです.B5サイズでプリントする場合は対応するバインダー(KOKUYO,ラ-321など)を使います.TeXは大変便利ですが,「Texでまとめノートを作る」という手段が目的にならないよう注意しましょう.
最後のBというのは色の指定です.何色かあります.
宙に浮いてる!右のコマの方に興味のある方はこちらをご覧下さい(笑).
ここで例示しているツールや文具に拘る必要は全くありません.全部が手書きのノートを適当なポケットにファイルしてもOKです. 時間がないときは手書きしたメモをファイルしておいて, 後で清書するのもひとつの方法です. 私自身はTeXで清書する前に必ず手書きで下書きを作っています.まとめノートに余白ができても,そこに別の話は書かないで下さい.知識の有機的な体系は勉強すれば絶えず変化します.それに対して動的(dynamic)に対応できるかが命なのです. 項目(内容)ごとに1枚という作り方をしないと分類差し替えできなくなります.
まとめノートにした事柄は本当にそれでいいのかを繰り返し見直したりもします.新しい関連性が見えてきたら該当する項目を書き直します.2枚に分かれていた話が1枚になるかもしれません.逆に1枚だった話が2枚に分かれるかもしれません.「まとめノート」は永遠に完成しないノートでもあるのです.
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